SPECIAL

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オフィシャル座談会

●ロードムービーさながらに、子ザメちゃんが"とかいのおともだち"との登場人物と交流していく姿が描かれます。それぞれが演じているシーンの見どころを教えてください。

花澤:子ザメちゃんが八魚町という小さい町から飛び出して、都会でいろんな人に会って、みんなに幸せを届けていくっていうのが今回のお話になっているんですが、八魚町にいた時よりも、登場人物の暮らしが私たちと一緒っていうか。なんかほぼ皆疲れてるみたいな。(笑)だから多分共感しやすいと思うんですよね。いろんな人間のキャラクターに共感しながら、自分も子ザメちゃんに癒やされてるような気持ちになれるところが、今回の見どころかなと思います。

宮田:子ザメちゃんがいろんな人と出会っていくっていうところが面白いなと思っていて。登場人物が役名というよりも職業で、「サラリーマン」だったり「ホスト」だったりとか。(笑)僕は、子ザメちゃんと「カンパーイ」っていうシーンがあるんですけど、子ザメちゃんもお酒飲むの?と思ったり。一緒に居酒屋さん行ったりとかしてすごく楽しんでいるのも注目ポイントかなと思います。

杢代:子ザメちゃんを通して、その逆もそうですし、自分自身もどんどん笑顔になれて。
最終的に(杢代が演じた)ホストさんはすごく優しい家族思いな人間っていうのが分かりました。この映画で、クスって笑えるところや優しさを受け取って、現実の世界でもまさに心に子ザメちゃんを宿しながら生活してたら、ちょっとだけ平和な世の中になるんじゃないのかなって思いました。

高野:演じていて本当に楽しかった。花澤さんが演じる子ザメちゃんがかわいすぎて!(高野が演じた)バーテンダーさんが、子ザメちゃんにドリンクをご馳走したくなる気持ちも分かります。(笑)平和な世界で、誰も子ザメちゃんの存在について、不思議に思ったり深掘りすることもない。本当に素敵な世界を浴びたなと思いました。

●『おでかけ子ザメ』のどんなところが人気を集めているのでしょう?みなさんが思う魅力をお聞かせください!

花澤:まず見た目がかわいい!でも水に浸かってないのにどうやって呼吸してるんだろうとか、サメはこんなものを食べて大丈夫なんだろうか?と思っていました。(笑)いろんな疑問が湧いてくるんですけど、それを超越する可愛さっていうか。「不思議かわいい!」が魅力なのかも。子ザメちゃん、めっちゃ食いしん坊なんですよ。ちょうだいって言ったら、みんなくれるんですよね。そして、食べてるところがまた、可愛いんですよね。

宮田:確かにサラリーマンも食べ物をあげてたな。僕はもともとYouTubeチャンネルの配信アニメを見ていたんです。「風呂敷背負ったサメってなんだ?」っていうところから入って。(笑)見た目がすごくキャッチーで可愛いくて、嫌なことがあっても、なんかどうでもよくなるというか。そう思わせてくれるのが子ザメちゃんの魅力かなって思いました。

杢代:僕は子ザメちゃんが歩いているところが好きです。ちょっとした言葉を言いながら歩くじゃないですか。それがすごくかわいくて、ずっと見てられるところが魅力なのかなと思いました。目で追っちゃうような魅力があるなと思っていて。子ザメちゃんにしかできない表現方法があるなって。子ザメちゃんだから、ちょっとした優しさみたいのがすごく伝わるし、その優しさっていうのも好きなポイントですかね。

高野:子ザメちゃんの日本語とまでいかないけど、聞き取れそうなセリフ?のニュアンスが絶妙で、とにかく可愛いですよね。絵のタッチもほっこりしてて。原作のイラストも好きですし、それを忠実に再現されたアニメーションも素敵だし、目と耳でずっと幸せを感じられる作品だなと思います。

●収録時についてお聞かせください。
AnimeJapan2025 ステージイベント にて、子ザメちゃん・うさめちゃん・あんこうちゃんの台本にあるセリフが「〇×△」などブランクになっていたとお話がありましたが、子ザメちゃん役の花澤さんは監督や音響監督からどのようなディレクションがありましたか?

花澤:任せたぞと。それだけ。配信アニメの時にキャラ作りは終わっていたので。配信アニメの全部合わせた尺よりも今回は長い尺なので、本当にしっかりやってくれよっていう感じ(笑)まあ、心配はされましたね(笑)結構しゃべったりアクションしたり、今まで見れなかった子ザメちゃんが見られると思います。

●声のみの演技の楽しさ、むずかしさはありましたか?

宮田:台本をいただいて映像を見たら、よいしょって子ザメちゃんを抱える瞬間があって。子ザメちゃんってどのくらいの重さなんだろう!?って調べました(笑)そういうことを考えるのもすごく楽しかったですね。

杢代:僕は初声優作品でした。俳優業をやってるんですけど、俳優業とは違った難しさもあって新鮮でした。僕は中学生の頃からアニメが好きで見ていたんですけど、声優に挑戦してからアニメを見るって観点がちょっと変わったなぁって思います。声優さんっていうご職業はとても難しいことだなと、リスペクトを込みで見るようになりましたね。(アフレコを)やってる時は夢のような時間でした。

高野:この作品ならではのことだと、子ザメちゃんたちがバーに来て、バーテンダーさんはどう思っているのか?子供だと思って接してるのか?っていうのが考えどころでした(笑) あと、僕は絵コンテからのぞけるって本当に素晴らしいなと。白黒の鉛筆の状態から見させてもらって、大変な数の絵を重ねられて、このアニメになっていくっていう、その過程を体感できるっていうのはなんてありがたいことだって思いました。

●子ザメちゃんはいろいろな場所へおでかけします。みなさんが最近行かれて印象的だった場所は?

花澤:おばあちゃんと一緒に浅草におでかけしたんですよ。お昼頃だったんでランチ何が食べたいって言ったら、焼き肉って言われたので一緒に行ったら、私の3倍ぐらい食べるんです。おばあちゃんすごい!元気でよかったな!って(笑)その後にお茶屋さんに行ったんですが…あんみつまで食べてました。(笑) 子ザメちゃんとおでかけするなら、海で水泳の大会に出場する!私は海、苦手ですけど、子ザメちゃんとなら楽しめそうな気がする!

宮田:去年、ロンドンに行きました。初めて行ったのですが、街並みとか、アニメでよく見るロンドンで。聖地巡礼してる気持ちになって、フィギュアとかと写真撮ってきました!
仕事で行っているんですけど、半分遊びみたいになってましたね。子ザメちゃんとは、水族館におでかけしたい!一緒に泳いでる魚を見たい。うんうん、超かわいいと思います!

杢代:「原因は自分にある。」の写真集の撮影で沖縄に行ってきました。1泊2日で行ったんですけど、沖縄のリゾート施設で本当に満喫してきました。結成6年目ぐらいなんですが、6年通して7人でご飯をすることもあんまりなかったので、良い機会でした。すごく楽しかったです。子ザメちゃんとおでかけするなら遊園地に行きたい!その遊園地にいる他のマスコットキャラクターより、もしかしたら人気出ちゃうんじゃないのかな?!

高野:僕は上海でライブをさせてもらいまして。上海に行って、中華料理をたくさん振る舞っていただきました。北京ダックと麻婆豆腐が特に感動したんです。「めちゃくちゃ美味しいですね!!」って上海の方に伝えたら、「それ、上海料理じゃないよ」って。(笑)上海料理だと、豚の角煮がおいしかった。うん、どれもおいしかった!!子ザメちゃんとおでかけするなら、ゲームセンターがいいですね。僕が2000円ぐらい両替して百円玉めちゃくちゃ抱えて、いくらでもゲームに入れてあげるので、必死に頑張ってほしいな。

●最後に皆さんはこの作品をどういったときにご覧になりたい、または見ていただきたいですか?

花澤:公開は8月、夏!みんなもう、疲れ果てているでしょうね(笑)夏休みに映画館におでかけして、子ザメちゃんに癒やされてもらいたいなと思います。大きい画面で、わりとダイナミックに動き回っているので、スクリーンで見る価値あり!声も堪能できるかと思いますので、劇場で見てほしいなとおもいます。

宮田:この作品を見ると、優しい気持ちになれると思うんですよ。人に優しくしようって思えると思うので、ご家族で見に行くのもいいと思うんですけど、恋人同士だったりお友達と行ったりしたら、優しい空気になるんじゃないかなと思うので、ぜひ見に行ってくれたら嬉しいなと思います。

杢代:同世代の方たちにも見てもらいたいです。僕は20歳なんですけど、進路とかで結構悩み事があったりして。不確定な未来がとても多い時期なんですけど、子ザメちゃんを観ることで遠い未来のことで不安になるよりも、小さな幸せを自分の中で大きな幸せにできる作品だなって思います。ぜひ同世代の方々にも見ていただきたいなと思いました。

高野:社会に出ると、細かいことを気にしたり、しがらみとかもあったりすると思うんですけど、そういうのを忘れられる作品だと思います。劇場で、でっかいスクリーンで堪能できる作品の中でも、多分セリフ量が圧倒的に少ない(笑)それがこの映画の良さだと思います。盛大にリフレッシュできると思うんで、いろんな方に見に行ってほしいです!